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わたしは、エピュシウスを縛る
聖鎖を外す…
わたし
イサリア・テクノシア
「お願い!お願いします!
あなたの力が、必要なんです!
でないと街の人達が、また…!」
うぬぬ、そっぽを向かれた…
本の中より
『街人共がどうなろうが私の知ったことではない
貴様、ひとりで、なんとかするがいい。』
鎖を外して、いつでも
本の外に出れるようにしてるのに
全然、出てきてくれない!
うう…こ、こうなったら仕方がない
彼は欲望の悪神、だから…
わたし
イサリア・テクノシア
「も、もし…追い払ってくれたら
わたしの、だ、大事なものを捧げてあげるから…
お、お願いしますっ」
あ、顔がこっちを向いた!
本の中より
『本当か!?//よ、よし…
ならば、すぐに協力してやろう
見たところ、ここは
建物の中だな…外に出ろ。』
わたしは頷き、エピュシウスのページに
手をはさみ、本を半閉じして
図書館を出て、急ぎ偽物の前に立つ。
わたし
イサリア・テクノシア
「よくも、そんなことが
言えたわね…偽物さん。」
ローブの男が、こちらに顔を向ける。
ローブの男
「ほう、どこに
その根拠があるのかね?お嬢ちゃん」
わたし
イサリア・テクノシア
「本物は、ここにいるから!」
本を開くと、本物の
エピュシウスが出てきてくれた!
そして、男の前で、片膝立ちになる。
欲望の悪神
エピュシウス
「私が、本物だ…小物め…」
エピュシウスの指が、デコピンする時の形になった!
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