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光広は礼子と付き合い始めてから、それまで通っていたスポーツジムを解約し、彼女のマンションに併設されているジムに行くようになった。 平日、『会社帰りにジムに行く』と沙希に伝え、ウェアを持って家を出る。 仕事後、礼子のマンションでトレーニングをする。彼女が仕事で留守の時は一人でストイックに鍛える。合鍵はもらっているが、彼女の帰りを部屋で待っているより、トレーニングしていた方が有意義だ。使用済みのウェアがあるから、沙希にも疑われる事がない。 週末は、駅で待ち合わせ、駅前のカフェで軽いモーニングを食べた後、サングラスをかけた礼子と手を繋いで彼女のマンションに向かう。メンズライクデザインのレイバンのサングラスが似合う女性は珍しい。 二人でストレッチをし、マシンを使って筋トレをする。軽くランニングマシンを使い、クールダウン。 その後、礼子の部屋でシャワーを浴び、二人でオイルマッサージをしながらセックスする。 午後は殆んどベッドで過ごしていた。 礼子は料理をしないから夕食はウーバーイーツ。 料理はもちろん、掃除、洗濯等、家事はしない。ネイルがいたむし、手も荒れる。お掃除ロボットと食洗機がフル活動。その他の家事も全て外注だ。 毎週土曜日に光広とべったり過ごすようになったので、ハウスキーピングを日曜日夕方からにしてもらうようにした。 シーツとタオルの洗濯が必要なのだ。 光広は礼子とのセックスに溺れていた。 格闘技のような交わり。光広にとってこんなセックスは初めてだった。 長身の礼子がヒールを履くと175センチをゆうに越える。180センチ以上ある光広とも目線の高さは変わらない。 噛み合うようにキスをして服を着たまま、壁に彼女を押し付けるように立ったまま交わる。礼子が片脚を上げるだけで繋がれるのだ。 ベッドでも上になり、下になり。光広にまたがった礼子が激しく動く。さすがは乗馬経験者だ。 座ったまま繋がると、ちょうど彼女の胸が光広の唇の位置になる。胸の膨らみは殆んど無いが真っ赤な乳首の感度は素晴らしい。吸い付き舐めると彼女の中がキュッと締まり、光広自身が持っていかれそうになる。声も吐息も、そして香りも最高だ。 「そのまま…そのまま中に出して!」 50近い男女が一度の会瀬で何度も何度も求め合っていた。
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