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メッセージ通知が非表示になったあの日から、、私の中での颯斗に対する見る目が少し変わった。
逆にこれまでの長い間、よく何も疑うことなくやってこられたなと思うほどに…颯斗と過ごす日々に苦痛のようなものを抱き始めた。
「菜々、盆休みの帰省のことだけど…いつ、」
「お盆休み…やっぱり帰るのやめてもいい?」
「……何で?菜々、帰りたかったんだろ?」
「そうなんだけど…お父さん達、旅行に出掛けるみたいで。帰っても会えないから…」
自分から一緒に帰省して欲しいと颯斗に頼んだのに、やっぱり行かないなんて…怒らせてしまうかと思ったが、、
颯斗と一緒に長距離を移動するのは息が詰まりそうで…帰省はやめようと思ったんだ。
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