アイラブユーを聞かせて

108/141
前へ
/141ページ
次へ
******* メッセージ通知が非表示になったあの日から、、私の中での颯斗に対する見る目が少し変わった。 逆にこれまでの長い間、よく何も疑うことなくやってこられたなと思うほどに…颯斗と過ごす日々に苦痛のようなものを抱き始めた。 「菜々、盆休みの帰省のことだけど…いつ、」 「お盆休み…やっぱり帰るのやめてもいい?」 「……何で?菜々、帰りたかったんだろ?」 「そうなんだけど…お父さん達、旅行に出掛けるみたいで。帰っても会えないから…」 自分から一緒に帰省して欲しいと颯斗に頼んだのに、やっぱり行かないなんて…怒らせてしまうかと思ったが、、 颯斗と一緒に長距離を移動するのは息が詰まりそうで…帰省はやめようと思ったんだ。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

943人が本棚に入れています
本棚に追加