アイラブユーを聞かせて

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「……短期間で、また拗れまくったね。流行りの恋愛ドラマ観てるより菜々のリアルな話し聞いてる方が面白い」

「いや全然、楽しい話じゃないんだけど」

「私、吉岡の働いてる美容院に潜入してこようか？香菜がどういう女なのか探り入れてみる？」

「うーん…その切り札はまだ取っておきたい」

「りょーかい、じゃまずは…SNS探しかな？」

日曜日、颯斗との最近の出来事を美雪に報告すれば…なんだか楽しそうに妙に気合いを入れて探偵ごっこを始めた。

「私、こういうの得意だから…多分すぐに割り出せると思うよ」

頼もしい親友がいて心強い、、

美雪に相談する前に、私なりにお店のアカウントから香菜のものだと思われる個人のSNSを探してみたものの、、

颯斗にSNSを禁じられていたこともあり、SNSに対して不慣れな自分が特定の人間のアカウントを追求するのは中々難しくて…

結局、探し出せないままに終わっていた。