アイラブユーを聞かせて

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「吉岡のこと、信じたい気持ちは分かるけどさ…ハッキリさせたいと思って、行動に移そうと決めたんだよね?」 「……うん」 「なら、余計な情は捨てて目の前の現実だけ見なよ。肩が触れるほど近い距離で写真を撮るほどの間柄だってことは紛れもない事実だよ。」 軽くお説教をされて目が覚めた私は、もう一度心を無にして颯斗と香菜のツーショット写真に視線を戻した。 確かに…肩が触れ合うほどの近距離。 こんな風に身を寄せあって、私が颯斗と写真を撮ったのは…いつが最後だろう? 「誰でも見れるアカウントだし、余計なことは書いたりしないだろうけど…”カッコイイ”とか呟いてる時点で、多少の下心はあるでしょ」 「……そうなの?」 「そうだよ、、気にすることないって言ってあげたかったけど…やっぱり要注意人物だよ香菜は」 他にも香菜の投稿を見て、”副店長”というワードが多く出てきていると美雪は分析を始め… 私とギクシャクしている今の颯斗の様子を、ちゃんと見ておくように…と厳しく指導を受けてその日は解散した。
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