アイラブユーを聞かせて

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香菜のことは曖昧なままだが…仕事を辞めるにしても、転職するにしても。香菜の件とは別問題でこれは私自身のことだから、、 隠し事はナシにして、颯斗には知っておいて欲しいと思ったんだ。 22時頃、帰宅した颯斗は…夕飯を並べて待っていた私を見て…驚いたような表情を浮かべた。 「……ただいま、菜々。待たせてごめん」 「ううん…夕飯、今出来たところだから。一緒に食べよう」 一瞬、嬉しそうに笑った颯斗は…手を洗いに向かったのか、、リビングを出ていってしまった。 久しぶりに向かい合って食事をすることに、少し緊張してしまう。 沈黙に耐えられそうにないのでテレビをつけてみると…歌番組が放送されていたので、音量を上げて流しておいた。
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