アイラブユーを聞かせて

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まずは…見てもいい、と言われたスマホを遠慮なく見させてもらおうかな? 最後だと思うと、何だか吹っ切れて…今なら何だって出来るような気がする。 【お疲れ様です、颯斗店長(*^^*) 今日は何時頃になる?(´•ω•`)】 店長、なんて直接呼んだことはないけど…おめでとうと言ってあげられなかったことをずっと後悔しているので、、 あの日言えなかった祝福の言葉を、今日言えたらいいな…という思いを込めながらメッセージを送信した。 ケーキでも買って帰ろうかと思いながら…最寄り駅に着いて電車を降り、改札を抜けて駅前の商店街へ足を進めようとした時─… 「……菜々ちゃん」 誰かに名を呼ばれた気がして、振り返ると、、数時間前まで一緒に仕事をしていた八雲先生の姿があった。
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