アイラブユーを聞かせて

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「─…知ってる」 ご丁寧にストロー入りのミネラルウォーターのペットボトルを差し出してきて…私の口元にストローを持ってくる。 まるで、こうなる展開を初めから分かっていたみたいに…スムーズすぎる流れに怖くなるが、それほどまでに、彼は私のことを知り尽くしている。 水分補給を終えた私の服に手をかける颯斗。しかし先程の電話のことが気がかりだった私はまずその不安を解消したくて…思わず彼の手を掴んでしまう。 「ま、待って、、颯斗っ…」 「…なに?」 「さっきっ…私、お風呂で、、」 「─…もういいだろ?これ以上、待てない」 そう言って、唇を塞がれてしまうと…私の思考はどんどん鈍くなっていってしまう。 颯斗が与えてくれる熱に溶かされ、身体が満たされていくのと同時に…不安なんてものは何もかも、消え去ってしまうんだ。
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