アイラブユーを聞かせて

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っと思ったのだが─… 「いやいや、浮気してますか?って聞かれて、正直に”はい絶賛浮気中です”なんて答える馬鹿がいると思う?」 「何も無くて潔白なら、”してないよ”って言えば済む話じゃないの?」 「……逆でしょ。何も無いのに”浮気してる?”なんて聞かれたらさぁ…俺のことが信じられないのか、っとかそういうやり取りに繋がって120%喧嘩になるよ」 確かに…身に覚えが無いのに突然”浮気をしているのか”なんて問い詰められたら、嫌な気になるのは分かる気がする。 「菜々の場合、別に…怪しいメッセージを見たとか、ホテルの領収書が出てきたとか。まだそんなレベルじゃ無いもんね。」 「うん…そうだよ!全然怪しいことなんて、」 「夜電話をかけてくる”香菜”って相手がいることと、エッチの回数が極端に減ったこと。後は触れようとしたら避けられたり、日を跨いで帰ってくることがある…くらい?」 ……そうやって言われると、何だか怪しい匂いがプンプンするけど。 例の”香菜”からの着信があったあの日だって、避妊具の在庫が無くなったことで行為の終わりを迎えた。 そのくらい…颯斗は私のことを激しく求めてくれていたのだ、っと安心したのが本音だ。
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