アイラブユーを聞かせて

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仕事終わり…近くのコンビニの駐車場で待っていると颯斗から連絡が入っていたので、退勤後すぐに医院を出てコンビニへと向かった。 颯斗の乗る白のSUVは車高が高いので、遠くから見てもすぐに分かるほどに…目立つ。 人気の車種で納車までにかなり時間が掛かったが…この車を購入する為に10代の頃から颯斗が貯金をしていたことを知っていたので、私にとっても思い入れのある大切な車ではある。 「……おかえり、菜々」 助手席のドアをノックしてから乗り込めば、お疲れ…と追加で声をかけてくれた颯斗。 さりげなく私の荷物を手に取り、後部座席へと移動させる優しいところは昔と全く変わらない。 「ただいま、颯斗っ!休みなのに…迎えに来てくれてありがとう」 明るく”ただいま”と返事をすれば、何だか少し…呆れたような表情を浮かべた颯斗に笑われてしまった。 「休みの日、だから。迎えに来れるんだろ」 っと言われて…確かに、と納得した私を見て相変わらず呆れ顔の颯斗は…朝と同様に少しだけ髪の毛に触れる。
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