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「……ごめん、颯斗が投稿してるヘアスタイルの画像を見たくて。黙って登録しちゃった」
「いや、俺のアカウント使っていいって言ったよな?家のパソコンから見られるようにログインしたまま放置してるだろ?」
「でもお客様とのメッセージのやり取りとかもあるし…勝手に見るのは申し訳なくて、」
「仕事用のアカウントとは別。プライベートで作ったやつだから、菜々に見られて困るやり取りなんてひとつも無い」
プライベートのアカウントと仕事用。二つのアカウントが存在することを今知って…驚いた。
「仕事用のアカウントは確かに予約の連絡がくるから、個人情報もあるし菜々に使わせてやることは出来ないけど。俺個人の方なら、菜々が好きに使っていいって…前にも話したはずだけど?」
SNSを禁止されても、さほど生活に困ることは無かったので。颯斗のアカウントを勝手に使わせてもらうのはどうしても気が引けて、一度も開いたことが無かった。
「ごめん…颯斗の投稿してるヘアスタイルの写真が見たくて登録しただけだから、、問題ないかなっと思って」
「……それこそ無駄。写真がみたいならこっち、見ればいいだろ?わざわざSNSを通して見る意味が分からない」
こっち…と言って、自身のスマホを私に握らせた颯斗。その驚きの行動に一瞬呼吸をするのを忘れた。
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