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っと…慣れた手つきでタブレットを操作して、颯斗がメニューを注文してくれた時だった。
「颯斗っ!!昨日…ってか今日?迎えに来てくれたんだよなぁ?!ごめん、マジでごめんっ」
何処から現れたのか、突然登場した颯斗の友人である鷺坂さん。この人が真夜中に酔いつぶれたせいで颯斗の貴重な睡眠時間が削られたのだ。
なぜここに居るのか不明だが、私としては早急に彼には立ち去ってもらいたいところではある。
「別に、今日休みだったし…」
「いや…迎えに来た時の颯斗、めちゃくちゃ不機嫌だったって修司達から聞いた。あの時間だもんな…迷惑だったよな、ごめんな」
「いいって…それより今、メシの時間を邪魔されることの方が迷惑。なんでお前いんの?」
「え、なんでって。迷惑かけたからお礼に晩飯奢るってさっき電話したら、今から菜々ちゃんと飯行くって言うからさ。ここだろうな、と思って」
「……うざっ、帰れよ」
「えええ、いいじゃん。俺が奢るから!ってことで、ご一緒してもいいかなぁ〜…菜々ちゃん?」
多忙の颯斗は友人とご飯に行く機会なんてあまり無いだろうし、この人に関しては昨夜酔いつぶれていたという事実を知っている手前…
嫌だ、なんて言えるわけもなく。
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