アイラブユーを聞かせて

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もう早く帰って颯斗と二人きりで家でまったりとしたい。っと思い始めた頃、、 「あ……悪い、先に食べてて」 着信が入ったのか、ブーッと音を立てて震えるスマホを片手に席を立ってしまった颯斗。 天敵である鷺坂さんと二人きりにされてしまうと何とも言えない緊張感を抱いてしまう。 「まったく、忙しい奴だなぁ。菜々ちゃんも大変だね?颯斗みたいなカリスマが彼氏だと不安になったりしないの?」 確かに……カリスマ性のある美容師の颯斗はすごいと思うし、自慢の彼氏である。でもその前に、 「……颯斗は颯斗だから。私たちの関係は子どもの頃から変わらない。だから不安なんてっ、」 「どうだろうね?俺と違って颯斗は仕事に真っ直ぐで真面目だし。その上、あのルックスだからなぁ…一緒に働く若い女性スタッフはみんな好きになるんじゃない?」 「……どういう意味ですか?」 「俺たちの仕事ってさ、拘束時間がめちゃくちゃ長いんだよ。家で家族と過ごす時間より、店のスタッフと居る時間の方が余裕で長いわけ」 ……なんだか、嫌な予感がした。 この先は聞かない方がいい、っと判断し…鷺坂さんを無視して目の前のお好み焼きを取り分けようとしたとき…
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