アイラブユーを聞かせて

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「私、あんまりお好み焼き食べられなかったから…今からクレープ食べに連れて行ってくれたら許す」 シートベルトをして準備万端、という姿勢を見せれば…ぎこちなく笑った颯斗が、、 「ん…りょーかい」 と言って、車を発進させてくれる。 「っあ…そうだ。少し重たくなってきたから毛先の方、切りたいと思うんだけど…どう思う?」 空気を変えようと思い、颯斗が得意とする髪の毛の話しをしようと考えた私は…自分の髪の毛を触りながら颯斗に尋ねてみた。 「…切らなくていい。今、伸ばしてる最中だろ」 「んー…それはそうなんだけど、」 「……あと少しだから」 「…ん?なにが?」 「菜々がやりたいって言ってた、スタイル。出来るようになるまで…」 ……え…? 私そんな話し、颯斗にしたことあったっけ?
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