アイラブユーを聞かせて

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颯斗が買ってくれたクレープを手にして、二人で再び家までの道のりを歩く。 「んー…美味しいっ」 クレープを食べているのは私だけで、颯斗はいつも少し苦めのコーヒーシェイクをテイクアウトする。 「っあ…そうだ、今年のお盆は仕事休めそう?」 「あぁー…何日か、連休取ると思う」 「ほんと?じゃあ今年は一緒に帰省できるね」 家が近くなので、お盆に帰省する際は一緒に帰ることが多かった私たち。 連休が取れるとなると、当然一緒に帰省するものだと思い…久しぶりに颯斗と遠出が出来るような気がして嬉しく思った直後─… 「……今年は、帰省するつもりはない」 「え…?なんでっ、」 「ごめん、他に予定……入ってる」 なんの予定…?っと尋ねようとしたタイミングで、静かな夜道に颯斗のスマホのバイブ音が小さく響いた。
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