アイラブユーを聞かせて

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「電話…だよね?出なくてもいいの?」 「この時間に掛かってくる連絡なんて、急ぎじゃないだろ。」 似たようなやり取りを一度済ませているだけに、電話先の相手が非常に気になる。 「……でも、もし急用だったらっ」 「後で掛け直すからいい。」 何だか少し気まずい雰囲気のまま帰宅してしまうことになり、後味が悪い。 帰宅するなり先にお風呂に入ってしまった颯斗。その間…取り残された私は未だ手の中に残っているクレープを一人で食す。 颯斗がお風呂から出てきたら、お盆休みの件をもう一度詳しく聞いてみようと心に決めて…大人しく彼が出てくるのを一人リビングで待っていた。
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