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「んっ…嫌だ、颯斗、、起きてってば、」
キツく抱きしめられた腕から逃れようと身体を動かすと、私の髪の毛が颯斗の顔に何度も当たってしまったらしく、、
睡眠の妨害をされたことにより機嫌をさらに悪くした颯斗は、ついに私に背を向けるようにして寝返りを打ってしまった。
相当疲れたのか、かなり眠そうにしている颯斗。
例え起きてくれたとしても、この状態ではまともに話をすることは不可能だと悟った。
(ホテルの予約ってなに?それに、香菜って…)
先程見てしまった”香菜”からのメッセージが頭から離れない。目を閉じても消えてくれることはなく、嫌な想像ばかりが膨らむ。
まさかお盆の連休で、旅行に行く予定でも立てているのだろうか?いくら考えても分からない。
その後、当然だが眠りにつくことなんて出来なくて─…結局そのまま朝を迎えてしまった。
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