アイラブユーを聞かせて

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「……美雪が言い出したんだよ?颯斗が高級蕎麦ばかりの生活から、手軽に食べられるカップ麺の味を覚えたとか言って、」 『うーん、それはそうなんだけど。何だか菜々の話しを聞いてると…浮気って呼ぶほどのことでは無いような気がしてきた。急に外食に誘ってきたり、職場まで迎えに来たり?何だかんだ菜々を大切にしてるようにも思える』 確かに、最近また身体を重ねる回数が増えた気がするし…スカート禁止の約束のことを颯斗が覚えていたのも意外だった。 でも…だからって、、 「やっぱりお盆休みに出掛ける相手は、鷺坂さんたちとは違う気がする。」 長年一緒に居るからこそ、なんとなく感じる違和感のようなものは…どうやっても拭いきることができない。 これまで何も疑うことなく颯斗を信じ続けられたのは、少なくとも他の女性の影なんてものを颯斗が見せたことは一度もなかったからだ。 それがここにきて、立て続けに連発してチラつく私以外の女性の存在。 以前美雪に言われたように…私に対して飽きのようなものを感じているなら、他の女性に心変わりする可能性もゼロじゃない気がするんだ。
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