アイラブユーを聞かせて

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『まぁ、菜々が勝手にスマホを見るはずないって高を括ってる可能性もあるし…香菜の件がハッキリするまでは様子見だね。』 「うん…今日帰ったら話そうって約束したし、ちゃんと聞きたいこと全部聞いてみる」 そろそろ昼休みが終わりそうなので、また今日の話し合いの内容は週末にでも報告すると告げて通話を終わらせようとすると、、 『なんとなくだけど…吉岡の場合浮気をするくらいなら菜々とはキッパリ別れて、正々堂々と新しい彼女と付き合うような…そんな気がするな。』 なんて、意味深なことを言われ…気持ちが晴れないまま通話が終了した。 二股なんて中途半端なことをするくらいなら…私とはキッパリ別れる。 って…確かに颯斗の性格を考えれば、無駄なリスクを背負うくらいなら、相手を一人に絞るような気がしてきた。 「まさか、今がそのタイミングだったりして…」 私と香菜…どちらと関係を続けていくのか、近いうちに決断を下そうとしている、、なんて思いたくないけど。 もしそうだとしたら、何としてでも颯斗の心変わりを阻止しなくてはっ!
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