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心配して声をかけてくれたのに、あの態度は間違ってたな。謝りに行きたいけど…少し怖い。
ウジウジしていると余計に颯斗をイラつかせるのも分かっている。かと言って、自分からリビングに顔を出す勇気もない。
「本当に、面倒な女だな…」
こんなんじゃ、、
他の女の子に手を出したくもなるよね。
どんどんマイナスになる気持ちを打ち消そうと、身体を起こした時…再び寝室の扉が開いて、颯斗が戻ってきた。
その手には小さな1人用の鍋と、器が乗ったトレーが持たれていて…不機嫌そうな顔をしながら、ベッドの下に腰をおろした。
「たまご雑炊なら、食えるだろ?ってか、俺がわざわざ作ってやったんだから、無理やりにでも食え……分かった?」
昔から風邪を引いた時は、颯斗が卵入りの雑炊を作ってくれた。今日の私は風邪をひいているわけでは無いけど…颯斗が作れる料理はこれ一択しかないということは知っているので、、
私のために作ってくれたことが素直に、嬉しい。
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