アイラブユーを聞かせて

94/141
前へ
/141ページ
次へ
キッチンには、颯斗が即興で作ってくれたと思われる雑炊がお鍋に大量に残っていたので、、 それにネギや鶏肉を少し加えてアレンジして、作り置きのポテサラを用意してダイニングテーブルに並べておいた。 それでもまだ颯斗が出てくる様子が無かったので…キッチンに立ったまま、昼に美雪から送られてきた颯斗の美容院の予約サイトのページを開いてみることにした。 見なくてもいいのに、、やはり何処かで気になっている自分がいて…開いてしまった”スタッフ紹介”のページ。 一番上に店長の萩花さんが載っていて、そのすぐ下に颯斗の写真があった。 (……カッコいいな。本当に私の彼氏?) っと、思わず颯斗の写真をスクショしてしまったが…私が知りたかったのは颯斗の写真映りがとんでもなくいいということではなく、美雪に聞かされていたローマ字表記の”KANA”の存在だ。 そのまま画面を縦にスクロールしていくが…なかなか目当ての人物に出会うことが出来ず。美雪が嘘をついていたのか?なんて、ありえない想像が頭をよぎった時、、 一番下に掲載されていた”KANA”というアシスタントの女の子の写真を見つけた。
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

932人が本棚に入れています
本棚に追加