アイラブユーを聞かせて

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持ち堪えたはずのメンタルが、再びマイナスな方へ向き始めた時、、 颯斗がお風呂から出てきたみたいで顔を出した。 入ってくるなり私の顔を見て、なんだか不機嫌そうな表情を浮かべた彼。何を言われるのかと身構えると、、 「シャンプー…市販の、使った?」 なんて、自分でもすっかり忘れていた事柄を述べられて…言い訳をすることも忘れ「あっ…」っと言葉を漏らして、思わず自分の髪に触れてしまった。 「…菜々は機嫌損ねたら、とことん俺に嫌がらせしてくるからな。本当に…昔から頑固者っ」 近付いてきて、私の頭を軽く叩いた颯斗。そのまま髪に指を通して─… 「飯食ったら、ブローしてやるから。ドライヤー持ってソファーで待ってろ。」 って…久しぶりに颯斗に髪を触ってもらえることになったのは素直に嬉しいのだが、、直前に見たKANAの顔写真が頭から離れない。 信じると決めたばかりなのに、早くも黒いモヤモヤした感情が脳内を支配していく。
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