第24章

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第24章

第24章 初めてのお給料をもらい、両親に「今までお世話になりました」と、プレゼントを買ってあげたら、両親は「泣いて」喜んだみたい。 全体のお給料の何分の一の、わずかなお金の「プレゼント」だったのですが、本人、両親にしてみれば、涙が出るほど「貴重」な贈り物だったのです。 それからというもの、彼は、仕事の帰り、毎日、ちば駅のマックリアに寄るのが、日課になったのです。 「自分で汗水垂らして働いた金」 で、今まで買えなかった 「エビバーガー」 を、一個だけ買って食べる、バーガーの味は 「格別の味」 で、ニヤニヤしながら、誰にも文句をいわれず食べられる、今までできなかったことが、 「できるようになった幸せ」 を噛み締めているようでした。 「これでいいのだ」と、山中も思わずにはいられませんでしたよ。
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