五十嵐義武の計略

1/1

6人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ

五十嵐義武の計略

 俺は世界を飛び回る麻薬王。薬は素晴らしい。薬に嵌った者は、金を運ぶ奴隷と化す。  俺は毎日、金をどれだけ使っても使いきれないほど底のない財力を得た。しかしそんな俺にも不安はあった。  日本で行われる麻薬総会の前に俺を殺そうとしている人物がいるようだ。名前は影山慎二。裏世界を席巻する俺を簡単に殺そうとは甘く見られたもんだ。  俺は専属の柊という殺し屋を雇っている。こんな時のために殺し屋は必要な駒だ。  豪雨により日本に帰国できなくなったが、この雨が上がったら、柊と共に日本に帰国する。そして組織に雇われた影山を柊が殺す。影山を殺した俺は総会で全ての裏組織の上に君臨する。 「柊、影山をおまえが殺したら俺の後見にしてやる」 「お任せください。必ずこの手で殺してみせます」  柊の鋭い瞳が光っていた。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加