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大きな像から小さな像まで、次々と噴火口へと飛び込む姿に、日本中の誰もが言葉を失った。
自らの身体を盾にして、噴火を最小限に留めようとしている。
我々の命を、日本を救おうとしている。
物を語らぬ像が行動で示す、日本への愛だった。
彼らはみな、日本を、そしてそこに住む人々を愛していたのだ。
富士山の集まった全ての像が身を投じ終えた時、噴火は収まり、流れ出た少量の溶岩は、山を下りきる前に溶岩石となって動きを止めていた。
日本は救われた。
富士山大噴火という未曽有の危機から。
像たちはこれを予測し、全国各地から富士山へと集まっていたのだ。
その一部始終を見ながら、ある者は拝み、ある者は幼き子供を抱いて涙した。
そして、像たちから無償の愛を受け取った今、あらゆる逆境を乗り越え、必ず日本の復興を成し遂げると心に誓った。
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