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2日目
「んん……」
ゴツゴツした岩。
先ほど夢で感じた温もりはない。
あれ……私、なんの夢を?
「目、さめた?」
「!?」
背後から声がする。
恐る恐る振り返るとそこには見覚えのある影があった。
「なんだ……雪か……」
「なんだって何さ?なんか幸せそうな顔して寝てたけど……夢とか見たの?」
「うん……もう、何か忘れちゃったけど」
「そう……先に進む?もうちょっと休む?」
「進む。寝ちゃってるだけで大幅な時間ロスだから」
「そっか……じゃあ、早速レッツゴー!」
「え、ちょっとまってよ!また走るの!?」
びちゃびちゃの地面は滑りやすく、走ると危険だ。
雪はよく走れるな。
転ぶ様子も無く。
流石ここの管理人を名乗っているだけある。
私は出来る限りを尽くして走った。
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