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「今から2年半前に家を出てから、望と会うことさえなくて、なのに、なのに今度はお前がいなくなるなんて嫌だぞ!
萌佳も喜んでるんだ。義弟が出来たと…目を覚ませよ。
は、早く…待ってるからな。」
時簡になって治療室を出ると昨夜の親子が来ていた。
「おはようございます。」
「お兄ちゃんは?」
俺は女の子に目線を合わせ
「お兄ちゃんは、まだ起きないんだよ。
もう少し待っててな。」
女の子のお母さんも泣きそうな顔をした。
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