第13章

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「今から2年半前に家を出てから、望と会うことさえなくて、なのに、なのに今度はお前がいなくなるなんて嫌だぞ! 萌佳も喜んでるんだ。義弟が出来たと…目を覚ませよ。 は、早く…待ってるからな。」 時簡になって治療室を出ると昨夜の親子が来ていた。 「おはようございます。」 「お兄ちゃんは?」 俺は女の子に目線を合わせ 「お兄ちゃんは、まだ起きないんだよ。 もう少し待っててな。」 女の子のお母さんも泣きそうな顔をした。
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