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「名前が2万…! 」 驚きの声をあげた優太だったが、すぐに表情を和らげた。 これは夢なのだ…! と思うと、優太の気持ちは一気に解放された。 「名前を決めていいなら…」 少し思案した。 黒い物体……黒……黒い……クロイさん?  「クロイさんでどうかな?」 「クロイさん!」 黒いガス物体は、ゆらゆらと身体を揺らせた。おもしろがっているようだ。 「クロイさんと呼ばれるのは初めてです。いいですね! 気に入りました」 掴みどころのない煙のような物体…いや、気体からクロイさんのはしゃいだ声が聞こえた。 優太もはしゃいだ気持ちになってきた。
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