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「やっぱり夢だな! おもしろいぞ!」 「優太さん…」 クロイさんの身体は、その声と同じくまたもや少し萎んだ。 何か言いたげなクロイさんを遮るように優太は話した。 「夢の中でも夢を見ていると自覚があることを明晰夢と言うんではなかったかな?  それだね! だって、可怪しいよ。 黒いガス体のクロイさんと僕が普通に話しているのも変! この神社がどことなく昔の写真みたいに実体がないみたいに見えるのも変!  熱中症で生死を彷徨っている僕が、今ここにいるのも変!  全部、夢だな、ハハ」
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