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「パパ、ママ、お守り買おう!」
クマのぬいぐるみを思わせる愛らしい両目を輝かせ、優太の脚にしがみつく風花に、予想していたとは言えまたもや優太は苦笑せざるおえなかった。
「風ちゃん」
と、言いながら優太はリュックから片手に持てるほどの赤い物を取り出した。
「お守りは、もうこんなにいっぱいあるよ」
風花の背丈に合わせてかがみ込んだ優太の両手の平には、五つの赤いお守りがのっていた。
どれも同じくこの神社で買ったお守りだ。
五つも並んだ同じお守りを風花はまじまじとみつめた。
「たくさんあるね…じゃあ…」
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