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「安産祈願のお守りだぞ!」 風花もやっと子供らしい笑顔を見せた。 「ママのためのお守りなんだよね! パパは赤ちゃん、出来ないんだよね」 風花はクスクスと笑った後、口元を引き締めた。 「でもね、それはママじゃなくて、パパが持ってないと駄目だよ!」 たしなめるように言う風花に、 「はい!」 いつものことなので、優太は素直に大きく返事をする。 「二人共、父と娘でなくて、母と息子みたいよ」 知沙は立ち上がりながら、半分、飽きれてように言う。 「さあ、暑いから公園にでも涼みに行こうか」
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