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優太はふと目を覚ました。
「あれ…?」
神社にいた。
神社に詳しいわけではないので、優太にはどこの神社も同じように見えるのかもしれない。
そこは、風花の大好きな家の近所の神社とよく似ていたが、似ているだけで、同じ神社ではないことは、わかった。
鳥居の色がまず違った。
近所の神社は石の鳥居だ。
今、優太がいる神社の鳥居の色は色褪せてはいるけれども赤かった。
鳥居だけではなく、神社全体がどことなく煤けているようにも見えた。
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