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クラス展示も、模擬店も、多少のいざこざはあったけれど、やれる事は全てやりきって無事に学祭当日を迎えた。
生徒たちは皆、カラフルなクラスTシャツを着て、いつもよりも顔や髪に気合が入っている。
私も桃香に髪を巻いてもらって、少しだけ女子力が上がっているはずだ。
一般公開日ということもあって、親兄弟、卒業生、入学希望の中学生なども来校しており、ありとあらゆるところが賑わっている。
私は初っ端からクラスの模擬店の仕事があって、しばらくは他のクラスを見て回ることができない。
新聞に赤い手形がベタベタついた装飾のお化け屋敷や、80年代のアメリカのレトロなポスターで装飾されたアメリカンドック屋さん、ゴム鉄砲射的やさん……
どのクラスも個性豊かで持ち味があり、どこから回ろうかと考えるとワクワクする。
だけど今、桃香も大山くんもフリータイムだから、二人で写真撮ったりしているのかも？と、考えてしまってモヤっとしてくる。
ううん。そうだとしても、私は私で頑張るんだ。
この仕事が終わったら、大山くんを探そう。
迷惑かもしれないけど、私の作品見てもらおう。
考えただけで緊張して、ドキドキと鼓動が早くなる。
あの作品を見たらどんな反応するかな？
驚くかな？ 喜んでくれるかな？
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