あとがき

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あとがき

 ここまでお読み下さりありがとうございます。  『魔法使いと繋がる世界』シリーズ二周年を迎えましたので少しご挨拶と今の心境をここでは残していきたいと思います。  『魔法使いと繋がる世界EP3~Clover destiny & World end archive~』がシリーズの大きな転換点で、長さもそうですが去年の半分くらいをかけたほど凄く大変な長編になりました。  前編についてはこれまで沢山話してきましたが、それぞれの想いが交錯する本格的な恋物語を書きました。  そして、後編に関しては次に書く『14少女漂流記』の設定づくりも一緒にしていく事になりました。  特にゴーストや魔法使い、魔女の設定、それに加えて魔術戦闘については『14少女漂流記』に繋がるところがあります。  時代が14少女漂流記の頃より進んでいるため、今後どう進化していくのかも含めて練っていく必要がありました。  さらに『EP4~アリスの導きの先で~』へ向けての設定や伏線もたくさん用意したので膨大な規模で色んなことを考えることになりました。    『14少女漂流記」に関しては規模が大きくなって50万文字超えということで、満足いく形で書き切ることが出来ました。  文字数というよりは、それぞれのキャラクターとそれぞれにまつわるドラマを厄災の記録という中で書きたいものを書き切れたかなという気持ちですね。  これほど多くの登場人物と死別する経験自体がないのでメンタルを削りながらでしたが、終盤まで読んで頂ければ描きたかったものの価値が分かって頂けるかと思います。  とはいえ、全ての設定を消化したわけではないので、まだ書けるものはいくつかありますが、今やっておきたいことは感動できる形でしっかり届けられるかなと思っています。  では、このまま振り返ってしまうと長くなってしまうで今作の短編について触れていきます。  まず、元々は唯花と舞の出会いを書こうと思いましたが、去年の一周年記念で仕上げた『宝石が示す羅針盤の先~届かない恋と三つ子の夏祭り編~』が如何せん思ったよりも書き切っていて、内容が被ってしまうなと気付いてしまったので、EP3の番外編を書こうと思うに至りました。  そこから水原舞のイラストを描いてもらっているので、舞のお話しで何か一本と思って、知枝と交流のあるアリスと舞の出会いを書くことにしました。  舞は知枝と光が14少女漂流記を蒐集をしている中、それに関わることなく過ごしていました。  しかし、凛翔学園の旧校舎地下にある地下書庫に入ってしまい、14少女漂流記を視聴している知枝と遭遇してしまいます。  知枝にとっては自分が魔法使いに覚醒させる候補である三人が同時に地下書庫にやってきたことに驚きます。  本音を言えば舞を覚醒させたくない知枝ですが、それを重々承知の上でアリスは舞が時が来た時に覚醒するのかどうか、見極めたい目的がありました。  舞はまだ14少女漂流記を視聴していないので、知枝が超能力を行使できることは知っていても、詳しいことは何も知りません。  その状況でアリスが様子を窺いに来る。それが今回の始まりです。  そこで警告とは言わないまでも、いずれ知枝に危機が訪れる可能性が高い以上、無関係ではいられないはずと語っているわけですね。    そういう訳で、アリス自体はEP4でも出番があるので、今回の内容はちょうどいいかなと思っていました。  知枝とアリスには祖母の黒江きっかけで親交があるので、舞達を勝手には覚醒させないという関係性にあります。    一応、アリスは直接親交のない相手でも生体ネットワークで繋がっている関係で女性であれば魔法使いに覚醒させることが出来ますが、アリスから魔女の力を受け継いだものは少し違います。    ある程度親交があって仲を深めてシンクロ率を上げないと、覚醒しても本来の力を引き出せないという設定があります。  そのため、知枝が魔法使いに覚醒させる可能性があるのは親交の深い水原舞や八重塚羽月、夕陽千歳などが対象になります。  そういった裏設定もありつつ今作は出来上がっています。  本当は四話目の後に店長夫婦と話すシーンまで書きたいのですが、どこまで設定を掘り返すのかが難しいところなので保留にしています。  言葉を濁す形で終わらせるのが無難なのですが、それも物足りないなぁと思って迷っています。    唯花の両親と亡くなった樋坂浩二の両親、そして店長夫婦は交流があって、凛翔学園で演劇部に所属していたという設定があって、その頃のエピソードと繋げたものを書きたい気持ちがあるのです。  その時代は稗田黒江が理事長になって奮闘している頃。  まだゴースト化を予防するワクチン接種の準備段階という頃なので、ゴーストとの戦いもまだあったりして、いつかその時代の物語も書いてみたいと思うので、その辺りの設定を決めてから書きたいという今の心境です。  複雑な悩みなのですが、そういうことを考えていたりして、今は保留にしています。    何はともあれ、『EP4~アリスの導きの先で~』の執筆を次の新作長編を書き終わったら本格的に取り組みたいと思うので、そこは全力を注いでいきたいと思います。    EP3に比べればずっとバトルシーンも多くなって派手な展開が繰り広げられるので、是非お楽しみに待っていてくださればと思います。  では、この辺りであとがきは終わりにしたいと思います。  ここまでお読み下さりありがとうございました。  今後とも魔法使いと繋がる世界シリーズをよろしくお願いします!
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