16人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
いつしか、僕は眠りに落ちていた。
目を覚ますと、日は既に高く、もうすぐ昼になろうとしていた。
僕は布団から身体を起こすと、髪の毛の長さを確認した。
髪の毛は肩の下辺り迄、伸びているようだった。
伸びる速さは、以前として異常な速さだが、昨日と比べて、特に速くなった訳でも、遅くなった訳でもなかった。
僕は昨日の夜の人形達の行動を思い出す。
人形達は、僕の髪の毛に何をしていたのだろう?
僕の髪の毛を伸ばそうとしていたのだろうか。それとも、自分達の髪の毛を僕の髪の毛に繋げようとしていたのだろうか。
この長くなった髪の毛は、僕の髪の毛ではなくて、人形達の髪の毛?
僕は浮かんだ疑問を整理していく。
そして、根本的な二つの疑問へと辿り着いた。
黒い髪の人形達は、何の為にそんなことをするのか?そして、僕にどうして欲しいのか?
最初のコメントを投稿しよう!