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シラセの一声と共に、それぞれの軍員たちに星が入ったチャームキーホルダーが渡された。
「すご~い!可愛い☆キラキラしてる~」
ラムエは授けられたキーホルダーを楽しそうに見ている。
他の軍員たちは、よくわからないものを渡され、ぼーっと見ていた。
「なんだよこれ…中に星が何個か入ったキーホルダーじゃねーか」
ピエモンテは、ちゃっちすぎるキーホルダーに鼻で笑って見せた。
「いやいや、ピエモンテ。よく見ろよ。文字が書かれている。…『神魔約書』の一文だ」
ナオトはキーホルダーの中をよく観察し、中に何が書かれているのかじっくりと見ていた。
アテムだけは、キーホルダーをちゃちゃっとズボンのベルトに着けてしまった。
その様子を見ながら、シラセはラムエの肩に再び乗った。
「そのキーホルダーは、階級を示すものです。アテムが星7つ。ピエモンテとナオトが星6つ。ラムエ様は女神なので大きな星1つです。そしてラムエさんの軍員ナンバーは009とします」
シラセがそう話すと、全員はそれぞれキーホルダーをズボンのベルトやバッグにつけた。
「それでは、地球防衛軍も無事始動したことですし、一度解散しましょう。ピエモンテ、アテム。急に召喚させてすみませんでしたね。時間を戻し、元の場所に戻しましょう」
「本当に、急に呼び出すのだけはやめてくれよ、カミサマよ」
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