4話 ラムエと神(シラセ)との出会い

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さすがにやりすぎたと焦り始めたシラセは、先ほどと同じ嘘はつけないと思い、苦し紛れにこう答えた。 「ラムエさんの婚約者ですから、きっとそんな人なのではないかと、イメージしてみただけです」 「イメージで言い当てるって、シラセさんってすごいね!なんか、ナオトさんより頭良さそう!」 ラムエはシラセの小さな両手を持って踊るようにぴょんぴょん跳ねて感激した。 「神官もいなくなったことですし、聖堂へ戻りましょう。ナオトさんはそこにいるのでしょ?」 「そうなんだよ〜。なんかアテムっていう、おっさんが、地球防衛軍っていうの作って4つの国が崩壊しないように守りなさいって神様からお告げを受けたとか言ったらしくて…今、神官たちとお話してるんだよね~」 不満そうにしているラムエに対し、シラセはポーカーフェイスのまま、こう言った。 「そうでしたか。神官とお話をしているということは、アテムという方はチャクリスではないのですね?」 「うん。私と同じだよ。チャクリスじゃないよ。チャクリスじゃない人でも、神様からお告げを受けるなんてあるのかなあ」
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