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「ごめん……」 「うん」  先走る気持ちを抑え込み、美緒の頬に手を添え、そっと触れるだけの口づけをした。  そして、啄むようなキスを繰り返し、美緒を甘く誘惑する。   「美緒……。ありがとう。愛してしているよ」    耳元に囁きながら抱きしめる。  ゆっくりと、焦らすように甘く溶かしていく。  髪の間に指を梳き入れ、毛先にもキスを落とした。  柔らかな石鹼の香る細い首筋にも唇を這わせ、耳朶をはむ。 「好きだよ」  だんだんと美緒から余分な力が抜けて、俺に身を委ねた。  頬にキスを落とすと、上気して耳まで赤く染まる。  その耳朶を甘噛みして、囁いた。   「美緒、可愛い」    美緒の頬に赤みが差し、艶を含んだ瞳が俺を見つめる。  愛おしい美緒を抱きしめて肩口に顔を埋め、首筋に舌を這わせた。  俺の事でいっぱいにさせて、甘いキスで美緒を溶かす。 「愛してるよ」  愛の言葉を囁き、甘い誘惑で美緒を繋ぐ。  離さないよ。美緒。
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