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喧しいぐらい朝から騒ぐ、皆の衆、誰かさんにてきとーにおはようだけ言って自分の席に座る、くじ引きの神様は私を最前列、教壇前とか言う特等席をプレゼントしてくれた…がっこーくんのがダルイですぅ…
鞄をおいてさっそく机に頭を乗せれば、背後って、言っても左斜め後ろから人の気配、そいつは私の耳に吹っと息を吹き掛けてきた。
「きしょいわぁ!!」
「うん、知っとるよ、おはよ夏月」
「おはよ…小雪朝から、元気やな」
「うん、今日なんか、転入生が来るんやって、やから空元気」
「空元気かい!てか、転入生?マジで?」
「らしいよ?噂になってるで」
関西人皆ボケ上手ではない、かわいい顔の表情を一つも変えない我が友人は、なんかおもろそうな話をしてくれた。
「やから、皆騒いどるんやね、何処の子なん?」
「魔法帝国東京の子やって、東京人襲来やで」
はい?魔法帝国東京ぉお?転入生は東京人んんんん?
関西人皆こってこての大阪弁で喋ってると思ってる、冷血非情東京魔法使いがこの、兵庫魔法王国と大阪魔道大国合同管理区域、阪神魔法協定ラインに襲来やとぉおお?
「なにそれ!めっちゃおもろそう!!」
「うん、やっぱりアレかな、クールなんかな?」
「冷血非情東京魔法使いやからな…たぶん、そうちゃう?」
転校生なんてワクワクつまったおもろい話題、最前列黒板前とかでも構わん、ちょっとがっこーが、楽しく思える、冷血非情東京魔法使いなんか、誉めたないけど、今日の私MVPは未だ見ぬ転校生、あんたにプレゼントしたローやない、とか…おもっとった時期が私にもありました…
「安藤 心雪です、魔法帝国東京からやって来ました、早く皆さんに馴染めるように頑張りますので、どうぞ仲良くしてくださいね」
標準語めっちゃ…無図痒いねんけど…
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