終.ハナ、あるいは秋爾――某山中

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「しゅうじ、」 「えっ?」 「小牧、秋爾。」 「ああ、あんたの名前? ――秋爾くんね。  オッケー、、あとちょっと頑張ろうな。大丈夫、あんたはちゃんと生きてるよ」  犬が二度、吠える。  遠くの空から大きな音が近づいてくるのを感じながら、ハナは重い瞼を懸命に押し上げ続けた。 <了>
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