告白

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 そう言いながらも、彼は近衛騎士隊長なのだ。正確には第五近衛騎士隊長。それでも隊長という肩書きは、組織をとりまとめる必要もある。だから時折、彼が騎士の間に呼ばれ、何やら会議に参加しているのも知っている。サライアスが不在だと、担当の騎士が「隊長は会議ですので」と口にするからだ。 「そう……」  サライアスが教えてくれないのなら、オーレリア本人に問いただせばよい。むしろ、オーレリアのほうから、何かしら教えてくれるかもしれない。  雪の日に離塔と本城を行き来するだけでも、身体に力が入ってしまう。その道はきれいに雪かきがされており、こういった雪かきも使用人や子どもたちの仕事である。 「姫様、転ばないように気をつけてください」  サライアスの言葉に「だから、子どもじゃないの」とラクシュリーナはぷっと頬を膨らませる。  彼らは毎日のように本城と離塔を行き来しているから、雪道を歩くのも慣れている。だが、ラクシュリーナは慣れていなかった。夜になれば、身体のどこかが痛むかもしれない。
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