暗転
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今の話が本当であれば、犠牲になるのはラクシュリーナを含む王族である。 「陛下は、その役目をラクシュリーナ様に与えた……」 「どの、役目ですか?」 そう問うた声は、かすれていた。 「氷龍とともに、眠りにつく役目だ。何も王族全員である必要はない。誰か一人であればいいと、そういうことのようだ」 瞬時に息を呑む。 「どうして、姫様なんですか……?」 それがエセルバードの正直な気持ちだった。
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