ベランダでパイナップル〜ゴールドバレルは甘い口溶け

恋愛のアルゴリズム

「矢部ちゃん、寿退社、婚活してたんだって」

「えっ⁉︎ウソっ？婚活？
付き合ってる人、いたんだ？
でも、今どき結婚したから辞めるって
時代の流れに逆行してない？」

「お相手の方が、自営で中華料理店をやってるとか、家庭に入って店を手伝う〜みたいな事なんじゃない？」

「あ…そうなんだ、相手の人、料理人
どこで知り合ったの？店主がイケメンで
矢部ちゃんがその店に足繁く通ってゲット！
とか？」

「ぷっ、ゴトちゃん、世の中そんなにイケメン
ばっかりなわけないでしょ？写真見せてもらったけど、普通のオジ様だったよ、なんでもキッカケは、マッチングアプリ…」

「マッチングアプリ…！
あれか、昔で言うところのお見合い」

「まあ、そんなようなモンじゃない？
出会いを求めるヒトたちが、ネット上で知り合った相手とチャットしたり、実際会ったりしてさ」

「それってどうやってマッチングさせるの？」

「そりゃ〜マッチングのために登録する時の
データから性格検査を行うか、
アルゴリズムを使用してマッチングさせる…、
てか、むしろゴトちゃんの仕事の方が日常的に接してる言葉でしょ！
なんで僕に説明させんの？」

「アルゴリズム…そうだよね、「問題を解決するための手順や計算方法」ってヤツ」

「もう〜、僕の言う事、聞いてないし！」

「いや、本気で相手探したいなら、
それもアリなのかな、って」