恋愛のメソッド

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さすがにそっけない返事だったと思い 「…後輩が結婚退職するんだって マッチングアプリ…って言ってもわからないか お見合いらしいよ」 「あら、そうなの」 「私もお見合い、しようかなぁ〜」 「ええっ?ヤダ、本気?夏美は まだまだ遊ぶんだと思ってた」 「なんか、このままだと生涯1人、 それでも良いんだけど、一回くらい戸籍汚し… いや、話し相手がいても良いかな、って ね、母さんの知り合いで、なんかそういう話 持って来られそうな人って、いたりするの?」 「生涯って…、あんた… まあ、紹介してくれそうな 世話焼きさん、職場にいないこともないけど?」 「じゃあ今度聞いといて」 そう母さんに言い残し、私は自分の部屋に 入った 自分の部屋と言っても、いわゆる社宅 建物も部屋も古い上に狭い 同じ狭いんだったら、自分だけの空間がある アパートでも借りようかな デパガ時代に貯めたお金も少しは残ってるし 私はシャワーだけ浴びると 布団に入り、スマホで不動産情報サイトの 検索を始めた
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