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「…実は登録してしまった」
「ウソっ!
いや、私も合コンとかよく参加してたし、
出会いを求めること自体、全否定はしないけど
夏美がそれって…
う〜ん、なんかピンとこないな」
「…ちょっと、どんなものか興味もあって」
「ふむ、それならまあ…
けど、気をつけなよ、中の会員っての?
必ずしもまともな人間ばかりじゃ…ないかもしれないからね!」
「…実は、いいね、してきてる人いて」
「チャットやってるの?
どれ、見せてみ」
推理小説は好きですか?
僕はアーサー◦コナンドイルのファンで
シャーロックホームズシリーズが愛読書…
「…ん〜、話、合いそうかもね…」
「私がプロフィールに、推理小説好きって
書いたから…たぶん
も少し話が盛り上がってきたら、
会ってみようかな、って」
「え〜っ…私はそれよか、日下部押しだな
だって夏美にとっては、イケメン騎士でしょ、
一度、綺麗なお顔を拝んでみたい」
「ぷっ、綺麗って、本人喜ぶ…かな?
来週から出てくるらしいよ」
「へ〜、それは残念、月曜日には私も帰るから
そっちはちょっと無理かな」
これまでの話を聞いてもらって
少しスッキリした私
美穂は明日も早いとのことで
あまり遅くならない時間で飲みを切り上げると
「泊まるとこ決まってるの?早瀬家?」
「そう、宿代浮かし…て言うか東京まで来て
早瀬の実家に寄らなかったら、家族会議モン
魔女裁判にかけられちゃうよ〜」
美穂が戯けて言い
私たちは、笑い合うと
東京駅の改札を入った所で別れた
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