恋愛のメソッド

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席に戻るとすぐに スマホのバイブが鳴っているのに気がつき 着信を見ると、美穂だった あれ?こんな時間になんだろう 電話は切れてしまったが、私は ベンディングコーナーに行くと、 折り返し美穂の携帯にかけてみた 「ごめん、仕事中だったよね」 「うん、でも今はまだ大丈夫、それよか どうした?何かあった!」 「えっと、今日この後、長野に帰るんだけどさ、 お昼、ランチ一緒にしない? できたら役所の食堂で一度食べてみたくて」 「え〜、そうなの? 良いけど、近くに美味しくて、もっと 映えるレストランもあるけど?」 そう聞いてみたけれど、美穂はやっぱり社食が 良いと言うので、時間を合わせてランチすることになった 通話を終え、ついでだから、缶コーヒーを買って デスクに戻ろうと給湯室の前を通ると、 「…ね、後藤田さ…、でしょ〜」 ん?まさかと思うけど、 私のことを話題になってる? 噂話、とんでもない尾ひれがつく前に こういう時は、中に入っていっちゃう!
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