ひかりのなかへ

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リンゴーーン リンゴーン  白い雪に閉ざされた白いシーツに明穂の絹糸に似た薄茶の髪が波打った。首筋を這う大智の舌先は明穂の凍った身体を甘く溶かした。 「大智、嬉しそう」 「そりゃそうだよ、10年以上待ったんだ」  柔らかな輪郭が熱を持ち吐息が胸元へと滑り降りた。大智は白い胸を掴むと優しく吸い付き淫靡(いんび)な動きで突起を舐め上げ続けた。 「あぁ」  明穂は思わず嬌声(きょうせい)を上げ、恥ずかしさに顔を隠した。 「明穂、明穂愛してる」 「あ、あ」  溢れ出す愛に芯から(とろ)けたその場所は歓喜に震えて大智を受け入れた。 ぎしっ ぎしっ 「良いのか着けなくて」 「大智の赤ちゃんが欲しい」 「そりゃ大歓迎だ」  浅く深く小刻みに温かな波が打ち寄せ上下に揺さぶられた明穂はこれまで感じた事の無い極みへと導かれ足の指先を大きく開いた。 「あっ」 「あき、ほ」  (すぼ)まった内壁に翻弄された大智は額に汗を滲ませながら明穂の膝裏を抱え上げた。 「う、動くぞ、良いか」 「ーーーー」  恥ずかしげに頷いたそれを合図に大智は腰を激しく前後させた。軋むベッド、外の雪は激しさを増しホテルの窓ガラスを駆け上った。 「あき、明穂!」  尾骶骨を駆け上る快感、大智は明穂の中に愛情を注ぎ込んだ。結婚式の夜、長い歳月を経て2人はようやく結ばれた。
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