16.アントンの結婚*

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 乳首を愛撫された時の快感は波が引いたように消えてなくなり、リーゼロッテは痛みの恐怖で身体をガチガチにした。その様子を見たアントンは口角を上げ、固く閉じているリーゼロッテの太腿をぐいっと開き、薄い和毛の下に隠れた割れ目の中へ指を沈ませた。 「ひゃあっ?! いやっ、そんな所触らないでぇ……」 「本当に嫌なの? 君のココはそう言ってないよ。ほら、濡れている」 「いやぁ……き、汚い、そんなの舐めちゃ……ひゃあっ……ああっ!……恥ずか……あああっ」  アントンが指を開くと、その間に半透明色の粘着液がとろりと橋をかけたので、それをべろりと舐めてみせた。リーゼロッテが嫌と叫ぶと、アントンはすかさず彼女の膝裏を押し上げて秘所を丸見えにさせ、舌を割れ目の中に差し込んだ。ピチャピチャ音を立てて陰核を舐めたり、蜜壺に舌を差し込んだりしているうちに、クンニの快感のせいか、例のお茶が効いてきたのか、リーゼロッテの目がトロンとしてきた。 「もう十分濡れているみたいだから、いくよ」  アントンは寝間着のズボンから張り詰めた怒張を取り出してリーゼロッテの秘裂に擦り付け始めた。アントンの陰茎が何度も花芯を掠り、リーゼロッテはその度に大きな声で喘いだ。それをしばらく続けていると、リーゼロッテの身体が突然くたっとなって力が抜けた。アントンはその様子を見て身体をリーゼロッテから離したが、達した訳ではなく、男根は腹まで反り返るほどガチガチに勃起しており、我慢汁を鈴口からダラダラと垂らしていた。  リーゼロッテが完全に気を失ったのを確認すると、アントンは自分の寝室へ続く内扉を開け、侍女のお仕着せを着た黒髪の色白美女を呼び入れた。それは、自分の配下の影の1人ペトラであった。  アントンは、リーゼロッテが気を失って横になっている寝台のすぐ脇の壁にペトラの手をつかせ、お仕着せのスカートを捲って後ろから一気に貫いた。 「ああっ! だ、旦那様、奥様が起きちゃいます! あっちの部屋へっ……! ああっ!」 「大丈夫。君が余程うるさく喘がなきゃ起きないよ。それに起きるかもって思いながらセックスする方が燃えるだろう?」 「でも、こんな……あっ! は、激しっ! ああああっ!」 「そんな大声で喘いだら本当に起きちゃうかもよ」 「んんんっ!」  アントンは胸を揉みながら、もう片方の手でペトラの口を塞いだ。 「今日はもう駄目だ、イっちゃうよ……中に、中に出すよっ! ん、ん、んっ、ううううっ!」  アントンはペトラを後ろからぐっぐっぐっと突き上げながら中に欲望を放った。射精が終わるとすぐに陰茎を抜いてペトラから身体を離し、お仕着せを整えさせて退室させた。その後アントンは、寝台の上で気を失っているリーゼロッテの身体を拭いて新しい夜着を着せてから、何食わぬ顔で自分の寝室に戻った。
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