第15章

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親父が仕事に行き、俺達は家事をして病院に向った。 望の病室に行けば、お袋が床に散らばった食事の片付けをしていた。 お袋はポロポロと涙が零れ落ちる姿を見るのが辛い。 「望、お前だけが辛いんじゃないだろう。 しかもまだ確定じゃない。 お前のリハビリの努力しだいなんじゃねぇのか? 今からこんなんでいいのか?」 「……うっ…」 「お前は¨あの子¨の命を助けたんじゃねぇのか? ¨あの子¨の家族がお前を見たら責任感じるんじゃねぇの?」
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