11.不誠実な初夜*

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 アントンは、肩の古傷からほとんど平らな胸へ舌を這わせていった。舌が胸の飾りに届くと、吸い付いて口の中で転がし、反対側の突起は指で摘まんでつねったり、引っ張ったりした。それを交互に執拗に行い、とうとう乳首が唾液でテラテラと光って赤いサクランボのようにツンと尖った。 「ああっ! ア、アントン様?!」  アントンは乳房のそこかしらをちゅうっと吸って赤い花びらを散らし、時には歯形をつけた。 「いや、痛い、や、止めて……」 「初夜なんだから、拒否しちゃ駄目。それにまだまだこんなの序の口だよ」 「そ、そんな……」  乳首を愛撫された時の快感は波が引いたように消えてなくなり、リーゼロッテは痛みの恐怖で身体をガチガチにした。その様子を見たアントンは口角を上げ、固く閉じているリーゼロッテの太腿をぐいっと開き、薄い和毛の下に隠れた割れ目の中へ指を沈ませた。 「ひゃあっ?! いやっ、そんな所触らないでぇ……」 「本当に嫌なの? 君のココはそう言ってないよ。ほら、濡れている」 「いやぁ……き、汚い、そんなの舐めちゃ……ひゃあっ……ああっ!……恥ずか……あああっ」  アントンが指を開くと、その間に半透明色の粘着質の液がとろりと橋をかけたので、それをべろりと舐めてみせた。リーゼロッテが嫌と叫ぶと、アントンはすかさず彼女の膝裏を押し上げて秘所を丸見えにさせ、舌を割れ目の中に差し込んだ。ピチャピチャ音を立てて陰核を舐めたり、蜜壺に舌を差し込んだりしているうちに、クンニの快感のせいか、お茶が効いてきたのか、リーゼロッテの目がトロンとしてきた。 「もう十分濡れているみたいだから、いくよ」  アントンは寝間着のズボンから張り詰めた怒張を取り出してリーゼロッテの秘裂に擦り付け始めた。アントンの陰茎が何度も花芯を掠り、リーゼロッテはその度に大きな声で喘いだ。それをしばらく続けていると、リーゼロッテの身体が突然くたっとなって力が抜けた。アントンはその様子を見て身体をリーゼロッテから離したが、達した訳ではなく、男根は腹まで反り返るほどガチガチに勃起しており、我慢汁を鈴口からダラダラと垂らしていた。
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